1969.4.15〜4.16 [当時の「記録」]
ずっと考え続けてきたことを実行に移す決意を固め行動を起こすその前夜。
大学は大学で緊張の極みだった。そんな中で、団は団で己れの人生を語り、林は林で思いあぐねて訪ねてきた。二人とも不器用だがその分、真面目すぎるほど真面目だった。団は四十代にさしかかった頃だろうか、山形までやってきて何日か滞在していったことがある。あちこちひとりで歩きまわっては将棋の相手を探して退屈することもなくここで過ごしていった。学生時代のままの団だった。その後の消息はわからない。風のようにやってきて風のように去っていった。林のことは1969.3.7〜3.8で書いていた。和歌山人らしい早口なのに「訥々(とつとつ)」の印象だ。いい先生になってくれていたらいい。
橋本さんからのハガキにどんな返事を書いたのか。合同委員会の頃の橋本さんとの関係に戻っていたんだと思う。やりとりがもっと続いて欲しいと思ったに違いないが、橋本さんは橋本さんで新しい世界(小学校の先生)でいっぱいいっぱいだったろう。たしかそれっきりだった。
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